夜行バスはコスパの良さから多くの人に利用されていますが、座席選びを間違えると快適な移動とは程遠くなってしまいます。特に「三列シート」は快適さとプライバシーのバランスが取れた人気のタイプ。
この記事では、三列シートのおすすめ座席や選び方、快適に過ごす工夫までを初心者にもわかりやすく解説します。長時間の移動も、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、ぐっとラクになりますよ。
この記事でわかること:
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三列独立シートと通常の三列シートの違いと選び方
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窓側・通路側・中央の座席それぞれの特徴
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快適に過ごすための持ち物と座席利用の工夫
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トイレや座席位置の選び方による違いと注意点
夜行バスの座席でおすすめしたい三列シートの特徴とは
夜行バスを快適に利用するうえで、どの座席タイプを選ぶかは旅の満足度を大きく左右します。特に「三列シート」は、多くのバス会社が力を入れている人気のタイプです。なぜ三列シートが選ばれるのか、その理由は「快適性」と「プライバシー」のバランスにあります。
今回は、「三列独立シート」と「通常の三列シート」の違いや、それぞれの快適さの特徴、さらに三列シートがなぜ夜行バスにおいておすすめされるのかを詳しくご紹介していきます。この記事を読めば、自分にとって最適な座席を選ぶ判断材料がしっかり得られますよ。
三列独立シートの快適性と設備
三列独立シートとは、1列に3席が「1-1-1」の配置で設置されているシート構成のことです。中央通路を挟んで両サイドに1席ずつ、真ん中にも1席が独立して配置されており、隣の人との接触が最小限に抑えられるのが最大の特徴です。
まず第一に魅力なのは、圧倒的なプライバシーの高さです。左右に他の乗客がいないことで、気兼ねなくリクライニングを使ったり、肘掛けを独占したりできる快適さがあります。また、夜間の移動でも隣の人の動きや物音に煩わされることが少なく、睡眠の質も格段に向上します。
さらに、独立シートには充実した設備が揃っていることが多いです。コンセントやUSBポート、ミニテーブル、カップホルダー、さらには仕切りカーテンなど、まさに「プライベート空間」と言える仕様になっていることが多く、長時間の移動でも気持ちよく過ごしやすい設計です。
その反面、料金がやや高めに設定されていることが多いのですが、「快適に過ごせるかどうか」に重きを置く方には断然おすすめの座席タイプです。
通常の三列シートとの違い
一方で、三列シートには「独立していないタイプ」も存在します。これは、1列に3席が「2-1」や「1-2」のような配置で並んでおり、隣の席との距離が比較的近くなります。いわゆる飛行機のエコノミー席のような感覚に近いと言えるでしょう。
この通常タイプの三列シートは、コストを抑えつつ、ある程度の快適性を確保したい人に適しています。リクライニングや足元スペースもある程度確保されており、設備も最低限整っているため、一般的な移動には十分な機能性があります。
ただし、隣の人との距離が近くなる点や、仕切りがないためプライバシーが気になるという声も多いです。特に、夜行バスでの長時間移動を考えると、隣の人の動きやいびきなどが気になってしまう方もいるでしょう。
価格と快適性のバランスを考えて、「それなりに快適で、できれば安く移動したい」という方にはこの通常タイプの三列シートも良い選択肢となります。
なぜ三列シートが夜行バスで人気なのか
夜行バスで「三列シート」が圧倒的に人気を集めている理由は、プライバシーと快適性のバランスが絶妙だからです。日中の短時間移動であれば、四列シートや狭い座席でも我慢できるかもしれませんが、夜行便はまったく違います。睡眠時間にあたる深夜を移動にあてる夜行バスでは、いかに安眠できるかが最重要ポイントなのです。
また、三列シートの多くはカーテンで区切られているタイプが主流となっており、他人の視線を気にすることなくリラックスできます。女性客や一人旅の人にとっては、この点がとても安心感につながります。
さらに、座席の横幅や前後の間隔も広めに設計されていることが多く、長時間の移動でも体に負担がかかりにくいのも人気の秘密。充電設備が整っていることも多いため、スマホやタブレットを使いながら快適に過ごすことができます。
結局のところ、「夜行バスでもできるだけ快適に過ごしたい」という需要にぴったり応えてくれるのが三列シートなのです。
夜行バスの座席を選ぶならおすすめは三列!その位置ごとの選び方
夜行バスの三列シートといっても、その位置によって快適さや便利さが大きく変わることをご存じですか?せっかく三列シートを選んだのに、「うるさくて眠れなかった」「出入りが面倒だった」といった失敗を避けるためには、座席の位置にも注目しておくことが大切です。
例えば、窓側と通路側ではトイレや荷物の出し入れのしやすさが違いますし、座席がバスの前方か後方かでも揺れ方や静けさが変わってきます。また、トイレの近くの席には独特のメリットとデメリットも。
ここでは、三列シートの「どこに座るか?」で旅の快適さがどう変わるのか、具体的に解説していきます。
窓側・通路側・中央席のメリットと注意点
三列シートでは、通路を挟んで左右に配置される「窓側」と「通路側」、そしてその中間に位置する「中央席」があります。それぞれにメリット・デメリットがあり、利用する人の性格や目的によって適した席は異なります。
まず窓側の席は、外の景色を楽しみながら過ごせるのが最大の魅力です。外の光で時間の感覚をつかみやすく、朝の目覚めも自然にできます。また、壁にもたれやすく、横になって寝やすいと感じる方も多いです。ただし、通路に出るには他の乗客をまたがなくてはならないため、頻繁に出入りしたい人には不向きです。
通路側の席は、出入りのしやすさが大きな魅力です。トイレに行きたくなったときや、荷物を取り出したいときに、周囲を気にせずスムーズに動けます。一方で、他の乗客が自分の前を通ることが多く、落ち着かないと感じる人もいるかもしれません。
そして注目の中央席。これは三列独立シートでのみ見られる座席で、左右から通路に挟まれた場所にあるため、両サイドから人の視線が届かない独特の安心感があります。また、エアコンの風が直撃しにくく、温度調整がしやすいという利点も。ただし、両側に通路があるため人の出入りが多く、神経質な方には気になるかもしれません。
自分が重視するポイント(景色、出入りのしやすさ、プライバシーなど)を考えて選ぶことが、満足のいく座席選びにつながります。
前方・中間・後方座席の特徴
バスのどの位置に座るかによっても、乗車中の快適さはかなり変わってきます。前方・中間・後方の3つに分けて、それぞれの特徴を見ていきましょう。
前方の座席は、乗降時にすぐバスの出入り口に近く、移動が楽なのが特徴です。また、運転席に近いためドライバーの運転状況がわかりやすく、安心感を持つ方も多いです。ただし、エンジン音や道路からの振動が伝わりやすいこともあり、眠りが浅くなってしまう場合もあります。
中間の座席は、バスの重心に近いため、最も揺れが少なく酔いにくいと言われています。特に車酔いしやすい方や、安定した環境でぐっすり眠りたい方には最適な位置です。前方・後方と比べて静かで落ち着いて過ごせるため、三列シートの中でも人気のポジションです。
後方の座席は、バスのエンジン部分に近いため若干音が気になる場合もありますが、その分人の出入りが少なく、静かに過ごしたい人には穴場的な存在です。後部座席は周囲の目が気になりにくいため、リクライニングを深く倒してしっかり休みたい方におすすめです。
それぞれの座席位置にメリットと注意点があるので、自分の移動スタイルに合った場所を選ぶと良いでしょう。
トイレに近い席のメリットと注意点
夜行バスに乗るうえで、「トイレの位置」は意外と重要なポイントです。三列シートの場合でも、車両の設計によってはトイレが後方にあることが多く、それに近い席を選ぶかどうかは人によって大きく好みが分かれます。
まず、トイレに近い席の最大のメリットは、急に用を足したくなった時にすぐ移動できる安心感です。特に冷え性の方や水分を多く取る方、夜中に何度も目覚めてしまう方にはこの利便性がありがたいものです。
しかし一方で、トイレの扉の開け閉め音や人の出入りが多いことによる落ち着かなさがデメリットになる場合もあります。匂いが気になる場合もあるため、消臭対策や換気の整ったバスを選ぶことも重要です。
また、トイレのすぐ隣の座席は、扉の開閉やライトの点灯などで睡眠が妨げられることもあるため、できれば「トイレ近くでも1~2列ほど離れた場所」を選ぶとバランスが良くなります。
「安心して移動中にトイレに行きたい」という方は、多少の騒がしさを許容することで、よりリラックスして移動できる選択肢になります。
夜行バスの座席でおすすめされる三列タイプを快適に使いこなす工夫
せっかく快適な三列シートを選んだとしても、車内での過ごし方や持ち物によって、移動中の快適さには大きな差が出ます。夜行バスは長時間の移動になるため、「どんなふうに座るか」「どんなアイテムを持ち込むか」「どうやって休むか」といった小さな工夫が、旅の質を左右します。
ここでは、三列シートでより快適に過ごすために知っておきたいポイントを、持ち物・座席の使い方・休息方法の3つの観点から具体的にご紹介します。初心者の方でもすぐに実践できる方法ばかりなので、ぜひ参考にしてください。
快適性を高める持ち物と使い方
夜行バスで快適に過ごすためには、持ち物選びがとても重要です。シート自体がゆったりしていても、寒さや乾燥、姿勢の悪さなどで快適さが半減してしまうことがあります。そこで、実際に使える便利なアイテムをいくつかご紹介します。
まず定番なのがネックピローです。首元をしっかり支えてくれることで、首への負担を軽減し、眠りやすくなります。特に三列シートでは周囲によりスペースがあるため、しっかりフィットするタイプを選ぶのがおすすめです。
次に、アイマスクと耳栓。バス内が暗くても、街灯やサービスエリアの明かり、他の乗客の動きが気になることがあります。視覚と聴覚を遮ることで、より深く眠れる環境が整います。
また、ブランケットや大きめのストールも重宝します。夜間は車内が冷えることが多いため、1枚羽織れるものがあると安心です。バスによっては備え付けの毛布がない場合もあるため、自分で準備しておくと安心です。
そのほか、スリッパや足のむくみ対策の着圧ソックスも快適さを高めるポイント。特に長時間同じ姿勢になるバス旅では、少しでもリラックスできる工夫が大切です。
これらのアイテムをうまく活用することで、三列シートのポテンシャルを最大限に引き出し、快適なバス移動が実現します。
足元スペースとリクライニングの工夫
三列シートは一般的に足元スペースが広く、リクライニングもしっかり倒せるのが魅力ですが、使い方によって快適さはさらに変わってきます。ここでは足元とリクライニングをより快適に活用する工夫を紹介します。
まず足元ですが、荷物を置きすぎないことが基本です。キャリーバッグや大きな荷物はトランクに預け、足元には小さなバッグだけにしておくのがおすすめ。こうすることで、足をしっかり伸ばすスペースが確保できます。
また、足元に置くバッグにはすぐに使いたいアイテムだけをまとめておくと便利です。例えば、水分補給用のペットボトル、ティッシュ、充電ケーブルなど。これで荷物の出し入れでゴソゴソする時間が減り、より落ち着いた空間になります。
リクライニングについては、角度の調整がポイントです。全開に倒すと後ろの人に迷惑をかける場合もあるため、周囲に配慮しながら「自分にとって最も楽な角度」を探すのがコツです。最近はバックシェルタイプの座席も増えており、後方に迷惑をかけずにしっかり倒せるシートもあるので、バス選びの段階で確認しておくのも良いでしょう。
そして、足を少し高くして座るとむくみ防止に効果的です。フットレスト付きの座席であれば活用し、ない場合は折りたたみ式の足置きを持参するのも1つの手段です。
こうした工夫を取り入れることで、三列シートの良さを最大限に活かすことができます。
快眠をサポートする座席環境の整え方
夜行バスの最大の課題は「いかにしっかり眠れるか」です。三列シートは快眠に向いた環境を持っていますが、少しの工夫でその効果はさらに高まります。
まずは温度調整。バス車内は冷暖房の効き方にムラがあり、人によって「寒すぎる」「暑い」と感じることがあります。ブランケットやカーディガン、温熱シートなどを使って、自分に合った体温調整ができるように準備しておきましょう。
次に、周囲の光と音を遮断する工夫です。夜行バスではサービスエリアに立ち寄る際、明かりが点灯したり人の出入りが多くなったりします。こうしたタイミングでもぐっすり眠れるように、アイマスクと耳栓はほぼ必須アイテムです。
また、寝る前にリラックスできる状態を作ることも大切です。例えば、アロマの香りがするハンドクリームを使ったり、スマホで静かな音楽やヒーリングサウンドを聴いたりすることで、精神的に落ち着いた状態で眠りにつくことができます。
座席を少しリクライニングして、ネックピローで首元を安定させ、ブランケットで全身を覆う。これだけで、自宅のベッドに近い環境を再現できます。
「車内でもしっかり休む」ことを意識して、三列シートのメリットを活かした環境づくりを行えば、翌朝の疲労感がぐっと軽減されるはずです。
夜行バスの座席でおすすめの三列シートまとめ
この記事のポイントをまとめます。
- 三列独立シートは隣と接触しにくくプライバシーが高い
- 通常の三列シートはコスパ重視で快適性もまずまず
- 窓側は景色が見えるが出入りがしづらい
- 通路側は出入りが楽で荷物の取り出しも簡単
- 中央席は両側に人がいない安心感がある
- 中間の座席は揺れが少なく酔いにくい
- トイレ近くの席は安心だが音や光が気になる場合も
- 快適性を高めるアイテム(ネックピローやアイマスクなど)は必須
- 足元スペースの確保とリクライニングの角度調整が重要
- 温度調整や睡眠環境づくりでバス移動中も熟睡できる
夜行バスを快適に利用するには、座席の種類や位置だけでなく、当日の準備やちょっとした工夫も大切です。三列シートは価格と快適性のバランスが非常によく、移動中もしっかり休みたい方にとって心強い選択肢です。
ぜひこの記事のポイントを参考に、自分にぴったりの座席を選んで、快適なバス旅を楽しんでください。